間もなくログ材がフィンランドから到着する韮崎市のU様のお宅の床下配管工事をご紹介します。
うちでは平面プランにもよりますが、水廻りが集中しているプランでは給・排水ともにヘッダー方式を採用することにしています。
排水のヘッダーです。
家庭内の排水を床下でまとめて管理できるようになっています。
ヘッダーを使用しないと複数の基礎貫通部が出来るところを1ヵ所にまとめます。
基礎断熱の断熱欠損も最小限ですみます。
続きましては給水・給湯のヘッダーです。
給水もヘッダーを使用して1ヵ所から宅内に引き込み、そこから分岐してそれぞれの蛇口に振り分けます。
宅内への引き込みが1ヵ所なので管理もしやすく、外観上にも配管が出てこないので美しい外観を作ることが出来ます。
最後は給湯ヘッダーです。
エコキュートで作られたお湯はここから宅内に引き込まれてお湯の必要な場所へ振り分けられます。
お湯もお水もそれぞれ赤と青の保護管の中にはポリエチレン管が入っています。
少し古い家ではほとんどが蛇口の数の倍以上の貫通部がありました。
北側に回ると配管だらけってことはよくありますし、同じくらいの穴が基礎にも開いています。
壁から入る給水・給湯は壁の断熱欠損を生んだり、外観を損ねたりします。
また、基礎を貫通する排水は基礎の強さなど考えると少ないのに越したことは無いでしょう。
U様のお宅では地熱利用の断熱基礎を採用していますので宅外の配管内部の温度と床下の温度差を考えると出来るだけ基礎貫通部を少なくしたいところです。
平面プランを無視して無理にはつけないほうが良いですが、いろんな意味でこのヘッダー方式は役に立ちますし、もっと広まって欲しいところです。
どんな家でもそれ独自で存在しているわけではないのでどこかに外部環境や公共との接点が生まれます。
その接点が最小限でだれの目にも管理しやすいというのは長く使っていくうえでとても大切なことだと思います。
管理が容易で、断熱・強度を損なわず、見た目も美しい給・排水ヘッダーのご紹介でした。
間もなく工事が始まれば見えなくなってしまいますのでここで紹介しておきます。