こんにちは。
少し前のブログでも、紹介させていただきましたが、6月9日に開催された、八ヶ岳ランタサルミフェアでは、たくさんの方々に、八ヶ岳のランタサルミの家づくりを見学していただきました。
当日は、限られた時間の中で、ゆっくり説明も出来なかったので、今日は、ランタサルミの家づくりの、完成見学会では、見学することができない部分を紹介させていただきます。
結構、長くなりますが、興味のある方はお付き合いください。
八ヶ岳でのランタサルミフェアは、今回で3回目になりますが、今回は7棟見学させていただいた中の4棟が、ランタシードという、在来工法を応用したランタサルミの北欧住宅になります。
4番目に見せていただいた、原村の石窯パン屋さん、フリルフスリフさんもランタシードです。
ワンちゃんのいた、I様のお宅も、ランタシードになります。
一番初めに、見学させていただいたM様のランタシードの室内です。
見学させていただいたのは、どこも完成後のお部屋ばかりですが、実際の住み心地は、実は、目には見えないところが、大切になります。
今日は、ランタサルミの住み心地を支える、キモの部分・・完成後には、見えなくなる部分を、M様のお宅の工事中の写真を見ながら、紹介させていただきますね。
まずは、基礎工事から紹介させていただきます。
傾斜地に建つ、M様のお宅は、鉄筋は2重配筋で内側に80mmのネオマフォームで内断熱をした基礎断熱構造になっています。
表からだとわかりませんが、凍結深度を含めると、基礎の高さは、3.6mあります。
断熱基礎の上に、ヒノキ土台をのせていきます。
床構造は、国産ヒノキを使用した剛床構造になっています。
基礎断熱に加えて、床面にも80mmのネオマフォームを入れ、床面で気密を取ります。
基礎断熱と床断熱に使用したネオマフォーム80mmです。
床下地の施工後、軸組を組み立てます。ここでも国産ヒノキを使用しています。
ランタシードは、木造の軸組み住宅が基本構造になっています。
屋根の垂木は、断熱材の厚みを確保するため2×10(ツーバイテン)を使用します。
断熱層をしっかりとるために、通気ブロック材を取り付けます。
断熱層と通気層は合板で、縁切りして、断熱層の外側に通気層を設けます。
通気層を確保しながら、遮熱・透湿機能のある防水紙を貼っていきます。
屋根材の直下、断熱層と干渉しないところで、通気層ができました。
屋根の頂上部分です。
外壁と屋根の通気層を通った空気は、屋根の頂上から抜けていきます。
外壁は、付加断熱として、外側にネオマフォームを貼り、内外の断熱構造になっています。
断熱材の継ぎ目は、気密・防水テープで、処理しておきます。
外断熱のネオマフォームの上に、遮熱・透湿性能のある防水紙を貼り、通気層を取ります。この通気層を通った空気が、屋根の頂上から抜けていきます。
壁下地の施工状況です。屋根面・壁面ともに遮熱・透湿性能のある防水紙を使用しています。見えなくなる部分ですが、下葺き材は、住み心地、耐久性ともに大切な部分です。
壁の仕上げになります。仕上げ材は、フィンランドから輸入した20mm厚のパイン材になります。
使用するサッシは、ランタサルミの木製サッシ、トリプルガラスが標準仕様になっています。
木製サッシの厚みは、外壁の厚みと同じですが、内外断熱で200mm以上の壁厚になっています。
屋根面の断熱工事です。断熱材はグラスウールのブローイングを行います。
屋根面の断熱層は、2×10の厚み、235mmになります。
屋根面と壁面の断熱工事完了後、気密工事を行います。
室内の音環境にも配慮して、2階の床面や個室には、遮音シートを施工してから仕上げの工事を行います。
以上、見学会では、見ていただくことができない部分を紹介させていただきました。
目には見えない部分になりますが、実際の住み心地や日常の休息感は、表面よりも裏側のほうが、大切になります。
ランタサルミを選んでくださったオーナー様には、自然の中で、いい時間を過ごしていただきたいと思います。
今日は、ランタサルミフェアでは、紹介しきれなかった、建物の裏側を紹介させていただきました。
次は、ログハウスを紹介させていただきます。
長文にもかかわらず、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。