こんにちは。
前回のブログに続きまして、今回は、八ヶ岳ランタサルミフェアで見ていただいた建物の中から、ランタサルミログハウスのN様のお宅の施工中の写真を見ながら、施工の裏側を説明させていただきます。
ランタサルミフェアでは、4棟のログハウスを見学させていただきました。
こちらのA様のお宅は、新築から3年で、太陽光発電付きのガレージを作りました。
3棟目に見学させていただいた、広いお庭のM様のお宅は、完成から5年になります。
7棟目に見学させていただいたK様のお宅は、2017年度の「ログハウスマガジン読者人気実例」に選ばれたログハウスで、完成から4年になります。
今回、見学させていただいたログハウスの中で、最も築年数の浅いN様のお宅で、施工の裏側を紹介させていただきます。
まずは、基礎工事です。基礎断熱は、八ヶ岳の基礎の基本仕様になっています。
基礎の断熱は、外側に防蟻断熱材50mm、内側は3種50mmで内外断熱になっています。
ランタサルミの主要構造材は、欧州赤松ですが、土台部分には、床下環境を考慮して、国産ヒノキを使用します。
ヒノキ土台のステージを作ったら、ログを組んでいきます。
ログ材の2本溝の加工と気密パッキンが、ログハウスの気密を保ってくれます。
基礎断熱→国産ヒノキステージ→ログ組と主要構造を、下から作っていきます。
ログ材は、上の写真の奥のほうに見える木栓と、こちらの写真の補強パイプを打ち込みながら積み上げていきます。
ログが組みあがってきました。
ランタシードとの大きな違いは、この壁部分です。
ログハウスの壁は、断熱材を使用せず、無垢の木だけで、出来上がっていきます。
ランタサルミでは、2階の壁までログを積みません。
2階の壁・屋根面の断熱と気密を確保するため、フレーム構造を作ります。
2階のフレームは、付加断熱として、ネオマフォームで外断熱します。
屋根面は、断熱層と通気層を分けるために、屋根外通気とし、防水紙はアスファルトを使用せず、遮熱・透湿性のある防水紙を使用します。
屋根材直下で通気層をとります。
フレーム構造の屋根面と壁面は、隙間を作らないように、グラスウールのブローイングを行います。
屋根面は235mmの断熱層を作ります。
ログ部分から上の、壁と屋根は、しっかり気密と断熱施工を行います。
断熱層が出来たら、気密シートを貼って、仕上げの板を貼っていきます。
使用するサッシは、木製トリプルガラスです。
浴室サッシは、浴室の湿気を考慮して、国内メーカーの樹脂サッシを使用します。
こちらもトリプルガラスの樹脂サッシを使用します。
ログ部分の窓廻りの気密確保は重要です。
2階の和室の壁ですが、音環境に配慮して、遮音シート施工後、仕上げの板を貼るのは、ランタシードと同仕様です。
テラスにしっかり屋根をかけることと、クリアルーフでリビングが暗くならないようにすること、それから、テラスに設けるベンチは、八ヶ岳の定番になりつつあります。
室内が暗くならず、突然の天候の変化にも慌てなくてもすむテラスの出来上がりです。
」
今日は、八ヶ岳ランタサルミフェアで見学させていただいたログハウスの中から、N様の施工写真を交えて、施工の裏側を紹介させていただきました。
お問い合わせをいただくお客様の中には、「ランタサルミと他のログメーカーはどこが違うの?」というご質問をいただくことがありますが、今回見ていただいたように、耐久性や断熱性を考慮した基礎部分と、上質な欧州赤松のログ部材に、断熱と気密性を確保したフレーム構造の3層でできているのが、八ヶ岳のランタサルミログハウスになります。
確かに、外見は、どこのメーカーも同じには見えるかもしれませんが、今回のフェアで感じた一番の違いは、建物が完成して、いくつもの季節を経験した後のオーナーさんの笑顔じゃないかと感じました。
住まい手が、笑顔で暮らしてくださるのが、私たちの何よりの幸せです。
これからも、恵まれた環境で、いい設計に、いい施工をして、何年たっても、この家にして良かったと言っていただける、住まいづくりに取り組んでいきたいと思います。
というわけで、2回にわたり、6月9日に行われた、「八ヶ岳ランタサルミフェア」で見学させていただいた、ランタサルミログハウスとランタシードの施工の裏側を紹介させていただきました。
あらためまして、今回のランタサルミフェアに、ご協力いただきましたオーナー様をはじめ、遠方よりご参加いただいた皆様には、心より、感謝申し上げます。
八ヶ岳の笑顔が、日本の住環境にも広がっていきますように。。